みみの会 on Line

出版・メディア関係者の勉強&情報交換の場、「みみの会」です。93年3月より、26年間(100回以上)にわたって活動しています。

第105回【みみの会】ご案内 東京五輪の抱える問題の本質がわかる!

講 師:山嵜一也さん(建築家・山嵜一也建築設計事務所代表)

 4年後の夏、東京に五輪がやって来ます。その時、競技場建築、街の様子はどのようになっているのか? 私たちはそのヒントを同じ成熟都市で4年前に開催したロンドン五輪に見つけることができます。

 今回ゲストにお迎えする山嵜一也さんは、 2001年から2012年までの12年間、英国ロンドンで建築設計士として働き、 ロンドン五輪競技場計画に携わりました。山嵜さんによると、 ロンドン五輪競技場計画で最も議論されたのは、“どのような( what)競技場を作るか?”よりも“どのように(how) 競技場を扱うか?”ということだったそうです。

 ロンドン五輪の競技場の配置計画は全世界へと配信されるテレビ、 ディスプレイ、そしてスマホへの“見え方”を意識し、 歴史的観光都市であるロンドンの街並みを“借景” としたカメラワークがもとにありました。競技場建築は実は“脇役” でしかなかったというイギリスの五輪競技場計画について、 五輪後のことも、そして東京オリンピックはどうなるのかなどについてお話をいただきます。


山嵜一也(やまざき・かずや)プロフィール

1974年東京都出身。芝浦工業大学大学院修了。レイモンド設計事務所を経て、2001年単身渡英。観光ビザで500社以上の就職活動(断りのレター59通) から始める。アライズ・アンド・モリソン・ アーキテクツ勤務時にロンドン五輪の招致マスタープラン模型、 レガシーマスタープラン、 グリニッジ公園馬術競技場の現場監理や欧州最大級のハブ駅キング スクロス・ セントパンクラス地下鉄駅改修計画の設計現場監理担当。 2013年1月に日本へ本帰国士事務所設立。 東京を拠点に設計活動開始。個人の設計活動の傍ら、講演、執筆、インタビュー、メディア出演し、イギリスの成熟社会やロンドン五輪における建築の役割について伝えている。一級建築士女子美術大学非常勤講師。著書『イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方』(KADOKAWA)、『そのまま使える建築英語表現』(学芸出版社:9月発売予定)

 記

 日 時:2016年9月8日(木)
 時 間:午後7時〜9時(受付午後6時30分〜)
 会 場:東京しごとセンター 5階セミナー室=電話03-5211-2307
   最寄駅=飯田橋から徒歩7分http://www.shigotozaidan.or.jp/
 参加費:1000円

*終了後、懇親会を予定しています。