第104回【みみの会】ご案内 “私につながる歴史をたどる”とは
講 師:城戸久枝さん(ノンフィクションライター)
今回は、『あの戦争から遠く離れて』『祖国の選択――あの戦争の果て、日本と中国の狭間で――』の作品がおありの城戸久枝さんをお招きします。
城戸さんは、中国残留孤児や残留婦人、その二世や三世、さらに満州などから引き揚げてきた戦争体験者への取材を続けてこられています。
最初の作品であり2008年の大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『あの戦争から遠く離れて』は、中国残留孤児であった父親の足跡を辿ったものでした。
父親の城戸幹さんは日中国交回復前の1970年、中国ではいまだ文革の嵐のさなかに自力で日本に還ってこられました。日本が国をあげ中国残留孤児・訪日肉親捜しを開始する10年も前のことになります。
戦争を知らない世代である城戸さんが、自分自身につながる歴史をどうたどっていったのか……。『あの戦争から遠く離れて』『祖国の選択』という作品をもとにお話しいただきます。
また、現在執筆中の、別の角度から戦争を取材した作品についてもお話をうかがいたいと思います。
城戸久枝(きど・ひさえ)プロフィール
1976年、愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒。大学在学中の1997年から2年間、中国吉林省長春市の吉林大学に国費留学。貿易会社、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。『あの戦争から遠く離れて――私につながる歴史をたどる旅――』(情報センター出版局。のちに文春文庫)にて第39回大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞。
公式ホームページ:http://www.geocities.jp/hisaekido/public_html/frame.htm
記
日 時:2016年4月25日(月)
時 間:午後7時〜9時(受付午後6時30分〜)
会 場:東京しごとセンター 5階セミナー室=電話03-5211-2307
最寄駅=飯田橋から徒歩7分(http://www.shigotozaidan.or.jp/)
参加費:1000円
*終了後、懇親会を予定しています。